体育館裏。
彼らの招集場所は何時もこの場所で行われている。
誰にも怪しまれずに集まれる場所と言うのは限られて居るのだ。
「委員長、次の作戦はどうするんだよ」
ふっと声を出したのは何人かの男の内の一人だった。
眼鏡をかけており、はっきりとした顔立ちは分からない。無論、場所の暗さの影響も多少はあるのだが。
「そうだな、庭園の茸は排除したが温室が残っている……」
彼らの使命はこの学園のあらゆる茸を排除する事。
因みに、主な武器は草刈機や除草剤と言ったものばかりだ。
「くそっ!あそこは厳重な警備体勢だだぞ」
先程の眼鏡が拳で体育館の壁を殴る。彼は椎撲滅委員の副委員長だ。
「余り感情的になってはいけない。敵は殆んどが金持ちだ!戦い方などしらぬはずだ。」
といっても此方もそこまで強いと言うわけではない。きっと、強ければ生徒会メンバーに選ばれているはずだ。
「まぁ、いい。少しずつ潰して行けばいい。」
そう、戦いはまだまだ続くのだから。今はステップ段階にすぎない。
「あっ、そういえば委員会の予算、半減されるらしいですよ!委員長」
「まじぃか!?これから、生徒会に殴りこみだ!」
「まって下さい!会計はあの西原さんです!あっ、ちょっと聞いてます!?」
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